為替市場に影響をあたえるうわさ

外貨売却・外貨購入の為替レートには、経済統計の数字や政治的な出来事などさまざまな分析材料があります。また、最近の為替市場では、広い意昧での「うわさ」に基づいて為替売買を行い、そのうわさが公表された時には反対取引をして利益を得るという方法も使われているようです。

たとえば、近いうちにアメリカが公定歩合を引き下げそうだという「うわさ」が市場に流れたとします。するとディーラーは、ドルを売却してドルの売り持ちポジションを作ります。うわさは少しずつ広まっていき、その間にドルの売却を行う人が増えていってドルのレートが下がります。そして、実際にアメリカが公定歩合を引き下げると発表した時、それを受けてドルを売却するひとが現れますので、利食いのドル買いは容易に続きます。多くの人がこのような行動を起こすと、公定歩合の引き下げが発表されたにもかかわらず、ドルのレートが上昇するという一風変わった現象が発生するということになるのです。

また、うわさは所詮、文字通りうわさにしかすぎないと思えるような出来事もありました。たとえば、以前とある国でクーデター騒ぎがありました。その中で、国家元首志望のニュースが流れ、「有事のドル買い」が行われました。しかし、すぐにそのうわさは間違いであったことがわかり、ドルが売却されるということがあったそうです。こうしたうわさには、外貨売却・外貨購入で利益を得たい関係者がわざと流布するものもあるので、真偽はしっかりと確認したほうがよいでしょう。